人生がダメ

人生がもうダメなオタク腐女子のはきだめです アイチュウとスタミュのオタク

POP'N STARのある世界に生まれてよかった

POP'N STARをご存知でしょうか。アイチュウというソーシャルゲームアプリに出てくるアイドルユニットです。

 

アイチュウというのはアイドルの途中の略で(正気か?)、女性向けアイドル育成リズムゲームアプリです。ソシャゲ戦国時代をしぶとく生き残っているのでインストールしてください。頼む。

POP'N STARは、ユーザーの間では「ポプスタ」とも呼ばれる現在男の娘3人から成るユニットです。華房心、及川桃助、神楽坂ルナ。全員男の娘です。華房心は特に声優が村瀬歩さんなのもあって普通に女の子にしか見えない。完璧なんですよ。完璧な男の娘なんですよ……。

 

そんな完璧でカワイイPOP'N STARは最新のアルバムで新曲を貰いました。「Shiny Butterfly」です。

https://twitter.com/ichu_official/status/976745396729823232?s=21

これです。聴いてください。これを聴いたとたん限界のわたしは大泣きしたんですけどその話をしに来たんですよ。ここからが本題なんですよ。私はいつも前提が長い。

 

アイチュウの本編ストーリー二章において、POP'N STARは窮地に立たされていました。華房心の男装姿(元が男なので男装ではないのですが便宜的に…)がゴシップ誌にリークされ、ファンが離れていってしまったんですよ。いや男の格好だからつって離れるファン流石にわけわからなくない???そんな覚悟で男の娘推してんじゃねえぞと架空のファンにキレていた限界オタクだったんですけど、そんな私の感情とは裏腹に華房心はどんどん自分に自信がなくなって行きました。そんな中舞い込んだ、蝶をイメージした化粧品のCMオーディション、POP'N STAR、特に華房心はそこで女のライバルに陰口を叩かれ、逃げ出してしまいます。

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女に陰口を言われる、マウントをとられる、そしてカメラマンの「蝶なんだからもっと優雅に堂々と、自信を持って!」がキーワードです。

 

華房心とPOP'N STARはその後「あえて男の姿で人前に出て歌う」という男の娘アイドルとしての禁忌を犯し、男の娘のPOP'N STARも、男の子のPOP'N STARもファンに受け入れられて大団円、というシナリオでした。

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めちゃくちゃかっこよくないですか?痺れる。マジで痺れるので読んでほしい。

この男の子の姿で歌ったのが「小さな革命」です。これもめちゃくちゃ神なんだよな。

男の娘というのは限られた時間の中でしか存在できないんですよ。二次性徴が訪れて声が低くなって、背が伸びてしまうとそれはもう男になってしまう。男の娘ではなく、女装男子にカテゴライズされてしまうんです。

そんな刹那の存在である男の娘ユニットであるPOP'N STARが「僕たちには今しかない」「駆け抜けろ 今を生きろ」「今胸に感じてる痛みだけが ほんとさ」と歌い叫ぶの、嫌いになるはずがなくない???彼らには、男の娘としての彼らには本当に今しかないんですよ。未来なんて見ていられない、がむしゃらに男の娘として可愛く、男の子として強くひたすらに生きることしか彼らにはできないんですよ。神すぎて実装初日大泣きしながらフォロワーにダイマしたもんな……

「机並べた小さな箱の中だけになんて 今の全てがあるだなんて思いたくない そうだろ?」「がむしゃらに今は青春の夢の中」「僕たちは青春を戦うのさ この小さな革命」

ここが本当に好きで、及川桃助と神楽坂ルナの、華房心へのエールと叱咤激励であり、POP'N STARから青春を生きる全ての人間へのエールであり、POP'N STARの3人が男の娘アイドルとして生きる覚悟なんですよね また泣けてきた……(限界すぎるんだよな)

 

そして再起したPOP'N STARに与えられたのがあの、「Shiny Butterfly」です。

そう、蝶なんですよ。あのオーディションの時に「蝶なんだからもっと優雅に堂々と、自信を持って!」と言われてあの時の華房心にはそれができなかった。あの蝶なんですよ。

この歌のサビは「I Love Me!「私は私が好き!」そう言える人生いいね」から始まります。男の娘という、いわゆる「普通」から離れた存在が、そしてあの時プライドも自信も全てを一度折られてしまった華房心がもう一度立ち上がり前を向いた「小さな革命」の後に「Shiny Butterfly」このサビを歌うんですよ。自分に自信を持って堂々と、笑顔で歌うPOP'N STARに泣かないはずがないじゃないですか?華房心にも、及川桃助にも、神楽坂ルナにもアイドルの世界は楽しいことばかりではなくて苦しいこと辛いこともあったんですよ。でも同じくらい、それ以上に楽しいこともあって、そんな3人が「感じた痛み、喜びが自慢の羽根模様」と自分たちの存在を肯定して誇りを持って、痛みも苦しみも糧にして強く笑って生きているの、本当に大好きなんですよ。人生賛歌ですよ。

そして、2番の歌い出しで「集まっては査定しあってマウントし合うほど愚かじゃない」「けど切磋琢磨はstep upの近道 カワイイの味方はカワイイの!」と歌います。あの時の他の女モデルたちへの痛烈な皮肉と共に、POP'N  STARは全ての可愛くありたい女の子や男の子の味方なんですよ……私たちは可愛いでしょ?誰かに言われてこの格好してんじゃなくて好きで楽しくて私たちは男の娘やってるの!素敵でしょ?というPOP'N STARの3人の最高にかっこよくて可愛くて、自信満々の輝いてる笑顔が見えるんですよ……

POP'N STARは全ての頑張る人間の応援団だし、男の娘である自分たちを誇らしく堂々と時には女の子よりも優雅に可愛く、時には男の子よりもかっこよく生きているの、すごくないですか?アイチュウは全てを肯定してくれる。

 

そもそもアイチュウ自体が懐の広いゲームで、作中のキャラクターには29歳の中二病も、ヤンキーもナルシストも元ヤンもストーカーもナンパ男もいて、けれどそれを絶対にアイチュウたちやユーザーの分身であるプロデューサーは直そうとしないんです。あるがままの自分たちが1番輝いていて、アイドルとして魅力があるよ、みんなそれぞれ違うところ、それって個性であってすごく素敵だよねということをとても大切に尊重してくれていて、めちゃくちゃ元気になれるんですよ(たまにわけわからんシナリオもあるけどな……)

それぞれ強みも弱みも違っていて、だからこそ協力すれば俺たちは無敵なんだ、みんなもプロデューサーも大好きだよ、と笑えるアイチュウたちと、そこに至るまでの過程と進歩を見て欲しいんですよ……これ打ちながら大泣きしてる………アイチュウやって……お願い……現在三章更新中、もうすぐ三周年なので……頼む……………